2016-04-14

Mattel Vac-U-Form で「真空成型」 ファブリケーション

1962年に米玩具メーカー Mattel社がVac-U-Formという玩具を販売していました。 このトースターのような玩具で「真空成型」バキュームフォーミングができ、 プラスチックの型を作って遊ぶことができる、クラフト系玩具です。

バキュームフォーミング「真空成型」は模型を作る人達には馴染みがあると思いますが 熱で柔らかくなったプラスチックを原型となる物にかぶせ、下から空気を吸い出して 真空状態にします。すると原型にかぶせたプラスチックが密着するので型がとれる仕組みです。 真空成型で作られた物はコンビニのお弁当の容器とかプラスチックカップ等、私達の生活に身近なものです。

Mattel Vac-U-Formは本体にはむき出しのホットプレートがあり、その反対側には 原型を置くプラットフォームがあります。 その下にはバキュームシリンダーポンプが内蔵されています。 シリンダー内と連結されたアームレバーを手動で動かして空気を吸い出す仕組みです。

むき出しのホットプレートは危険です。危険すぎて現代には通用しない玩具のリストにも上がる 理由が分かります。とくにスイッチが無いので消し忘れも大変危険です。 プラスチックを熱であぶるわけですから変な臭いも発生します(有毒?)。

シリンダー内部

プラットフォームに型を置いて

ポンピング

成型

60年代のビンテージトイなので実用化するにはメンテナンスが必要ということで アップグレードキットを導入作業をしました。バラしてメンテナンスをできたらいいなと思ったのですが、本体にはネジが一本も使われてない構造で分解ができません。この本体の作りは現代の玩具には無いものです。

私は実用的なクラフト系ビンテージトイへの興味と 自分でデザインした小物や雑貨の型取りに使うため道具としてVac-U-Formを購入してみました。 色々検証中ですが、プラットフォームの面積が小さいので小物製作限定されます。 手動なので空気の吸引力は弱いです。説明書を読むと高速なポンピングは必要みたいなので これは練習が必要なようです。成形までを全て本体でできて、手動のポンプ装備は面白いです。 現在もMattel Vac-U-Formは模型やその他クラフトをする人の間では愛用者がいるそうです。

バキュームフォーミング器を自作する場合は簡単です。

《作り方》
  1. シートを固定する枠を作ります。写真たての木枠などを2個利用してシートはさむ構造を考えます。
  2. 枠にあった箱を用意してプラットフォームを作ります。 上面は穴を沢山開けるか、パンチングメタルを使います。 プラットフォームの面積=フレーム枠内面積 (ジャストフィットが理想)、 箱側面に掃除機をホースを差し込める穴を開けます。 シートを熱するのはドライヤーまたはヒートガンなど 成形はタイミングが重要です。
検索するとプランが色々出てくると思います。

近頃ファブリケーションという言葉をよく耳にするようになりました。 CNCマシンや3Dプリンタで個人にとっても、ものづくりが身近になってきましたが 60年代にこんな玩具があったのは興味深いです。 個人が机の上でものを作るというのは時代や年齢に関係なくワクワクする作業だと思います。

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