2013-10-29

【雑貨】 80年代 玩具 アームトロン 「ARMTRON」

1982年に発売されたトミーの玩具アームトロン「ARMTRON」は卓上ロボットアーム、
144個のギアと1個のモータで動くという複雑さと、 産業用ロボットアームをそのまま
スケールダウンしたようなギミックは有名です。

2本のジョイスティックで多関節ロボットアームを操作して遊びます。
私自身、これで遊んだ記憶があり、とても懐かしいアイテムです。
当時、自分で思い通りに操作する玩具としてラジコン等と同様に
子供心を刺激するモノでした。

内部の構造が複雑ですごいというのは他でも多く書かれているようなので
ここではアームトロンのデザインについて考えてみました。

ツートンのグレーにオレンジのアクセントというボディの配色は
本物のロボットアームのリアリティを伝える為にしっかり考えられたような印象です。
米国の工事現場等に使われている注意を促すオレンジ色(セーフティーオレンジ)
の配色と似ているのが気になります。

ボディ形成は飾り的な要素は無く、内部のビッシリと詰まった歯車を 無駄なく
包み込んだという感じです。
※唯一の飾りといえばアーム中間のゴムチューブ

80年代のパッケージ(外箱)デザインを見ると、研究所の設定なのでしょうか
外国人の子供の表情に注目!操作している子は下唇をかみしめているし、
助手は何やらデータを記述している様子です。(とても凝った演出)

パッケージには、

アームトロンが、ロボット時代を告げた!
きみは、ロボット時代のクリエイター!
今世紀、もっとも注目されているロボットアーム。
君は、このメカ頭脳をどう使いこなすか?!

という、メッセージ。

鉛筆を取ったり、実験の手伝いをしたり、コーヒーにミルクを入れたり・・・

磨かれたスチール板の上での写真は重厚な雰囲気でカッコイイ。

この商品、海外市場には別名アーマトロン(ARMATRON)として販売されていました。
パッケージ写真の中に1つエラーを発見!
ボディの表記はARMTRONなのですがアクセサリーに貼られたステッカーは
ARMATRON(アーマトロン)となっており綴りが違います。
おそらくエラーではなく米国版パーケージもデザインが同じだからだと思います。

当時、このアームトロンがどのようにデザインされ、開発されたのかが気になります。
調べてもデザイン関連の情報はなかったのですが、
スペースシャトルの船外機の研究に「アームトロン」が参考に使われたという
エピソードがあるそうで、この玩具と宇宙産業との関連は興味深いです。

(参考)「タカラトミーが考える、おもちゃとテクノロジーの融合が生み出すもの」~「今年のロボット」大賞2008 受賞者講演会【1】

動作の様子の動画です。

SFに出てくるような二足歩行のロボットを玩具にしたのではなく、
産業用ロボットアームを玩具するというアイデアが、 アームトロンを異色の存在にした
理由だと思います。

他とは違う特別な存在でありつづける為のヒントについて
アームトロンを操作しながら少し考えました。

デザインはコンセプトから始まる

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