2012-07-29

アメリカの万年筆用インク Noodler's Ink

今回は雑貨のお話です。

Noodler's Ink (ヌードラーズ インク)は
ナマズがトレードマークのアメリカの万年筆用インクです。

このインク、アメリカの万年筆愛好家が
自分の気に入った色のインクがないことや、
新聞紙の クロスワード・パズルに書き込む為に、
にじみの少ない 万年筆インクがないことから、
自分でインクを作った というのが始まりだそうです。

3オンス(約90ml)のボトルのラベルと外箱には、
Noodler's Ink のトレードマーク、ナマズのイラストレーションがあり、
包装、ラベルにはお金はかけていないようですが、
その会社のトレードマークと作り込んだイラストの効果なのか、
とてもインパクトがある商品です。

注目したいのが色の種類、同封されていた 色のチャートを見ると、
スタンダード色だけでも 60色もあります。動物、植物の色、
地方の風景から のインスピレーションをインクのカラーにしたもの、
ロシア、イギリスなどのお国柄シリーズや歴史上の人物名から
インスパイアされたインクまで開発されています。

ご当地モノのインクや特別色はラベルのアートワークも違い
ラベルの絵を見比べるだけでも楽しいです。

インクの色につけられた名前と、そのストーリーで
万年筆/インク愛好家をワクワクさせる商品の売り方は参考になります。

お客さまが商品を手に取ったとき、
その商品の背景にあるストーリーが伝わることで
お客さまと商品の関係がガラリと変わる。
消費者をワクワクさせるストーリー展開でサービスを提案することは
人と商品を結びつけるために大切なことだと、私は思います。

今回、絵を描くために、ヌードラーズインクを数本購入。
私のお気に入りの色は、ゴールデンブラウンです。
万年筆ユーザーの方はインクの色で個性を出してみるのも
面白いかもしれませんね。

藤倉周平商業美術制作所では雑貨など のデザイン、イラストレーション、
企業のトレードマーク、キャラクター、そして、商品やサービスの提案方法にも
注目しています。

2012-07-26

ビジネスマッチングフェア2012へ

地元企業のサービスや商品の情報収集の為に
ビジネスマッチングフェア2012へ行ってきました。

丁寧に説明していただいた各企業様のスタッフの方、
ありがとうございました。

デザイン、アイデア、技術、人の思い、人の手、
それらが集約されて完成したモノってすごいなと
モノづくりをもっと考えるきっかけなりました。

ワクワクした気分で各ブースを見て回り、
それぞれの企業様のプレゼンテーションでは、
特に紙媒体は、 サンプルを見て、触って、質問して
貪欲に 情報にかじりついてきました。

自分の持つ力ではどうにもならない専門的分野では、
他から協力を得るわけですから、機会を大事にして
そこで出会う人達(プロ)から学ぶ姿勢を大切にしようと思います。

小さな種まきも、いつかは芽が出ると信じよう!!

藤倉周平商業美術制作所

2012-07-22

ギザギザの名刺 (市販の名刺印刷用紙のお話)

家庭用プリンター向けに市販されている名刺印刷用紙のお話です。

A4サイズの用紙に、切り取り線が用意してあるタイプです。
プリントアウトした後に紙を切り離すと名刺サイズのカードが
できるわけですが、添付の写真のように名刺の縁にはギザギザの
切り取り線が残ります。

この用紙で作られたショップカードを手にしたことがあります。
手に取った瞬間、このギザギザを指先で感じました。
また、紙の種類も色々あるようですが、コシが無くて
すぐに折れてしまいます。

印刷に関しても、家庭用プリンターのインクの乗り方は分かりますし、
画像データを縮小して配置したイメージのつぶれ具合は目立ちます。

これらが市販の名刺印刷用紙の特徴です。

例えば、レストランでお客さまが食事の後、
お会計を済ませ、帰り際にショップカードを手にしたとき、
そのカードの安っぽさを感じてしまったら
お客さまはどのような印象を受けるでしょうか?

人の出会いの心理では、別れ際も大事だそうです。
最後に相手に悪い印象を与えてしまうと
その相手にはずっと、その悪い印象を残してしまうそうです。

お客さまとお店の関係にも同じ事が言えます。
ツールの安っぽさが、お店の雰囲気や質を壊してしまうような
マイナス要因になっていないでしょうか?

ビジネスシーンにおいて、あなたの顔であり、
信用に繋がる重要な役割を果たすのが名刺です。
その名刺にギザギザの片手間の名刺を使うというのは、
そのリスクを考えると避けるべきです。

ギザギザ名刺は受け取った人に大切にされるでしょうか?

藤倉周平商業美術制作所では、名刺のデザインも承っております。
名刺のデザインのリニューアルや名刺サイズのショップカードを
作りたい方はお問い合せ下さい。
初回のみデザイン料がかかります。
詳しくはサイトのフォームにてお気軽にお問い合せ下さい。

※この記事の内容は商業、ビジネスシーンでの名刺の重要性について
書いたものであり、市販の名刺印刷用紙の有用性を否定する ものではありません。

2012-07-19

手描きについて思うこと イラストレーション

私は制作の過程で、手でしか表現できない線やニュアンスにも 注目しています。

イラストレーション、デザインのコンセプトやラフ案も、
できるだけ紙とペンと手でカタチをつくるようにしています。
道具としてのソフトウェアを使う作業は、最後の段階となります。

インクをつけたペンもソフトウェアを操作するマウスも同じ道具 といえば、
そうなのですが、まっすぐじゃない線、インクのかすれ具合、 折れるシャープペンの芯、
消しゴムのかす、 インクのボトルがひっくり返るというアクシデント(添付イラスト)は
紙の上で描いているから起こることです。

子供の頃、広告チラシの裏にボールペンでよく落書きをしました。
当時は片面の広告チラシでツルッとした紙が多かったような記憶があります。
そのツルッとした紙をボールペンの先がよく転がっていた感触を
今でも思えています。
その頃の私には今のデータを扱う社会は想像できなかったでしょう。

現在、デジタルの道具としてのソフトウェアは便利で必要な道具だと思っています。
事実、それは私にとって必要な道具の一つですし、スキャンした原画や
デジタル化した 点や線のデータを保存するためにハードディスクも使います。

しかし、私には原画の存在しないデータのみの絵、というものに対して
満足できない ところがあるようです。

手で描いた図とデジタルで描いた図の表現や達成感の違いとは何だろうか、
もし、世の中の電源がシャットダウンしたとき、
原画の存在しないデジタルの絵は どうなるのだろうか、
また、中世ヨーロッパの絵描きが絵を描くときは、
どんな感じだったのだろうか、

そんなことを考えながら、床にこぼしたインクを拭き取っていました・・

手描き、手作りの価値を再認識するということも私のプロジェクトの一つです。
絵に限らず、手で何かを作っている人達からは色々と学びたいと思います。

子供の頃、できた!!と満足げに、紙に描いた絵を誰かに見せた記憶、
皆さんにもありませんか?

私は、その頃の気持ちをいつまでも大切にして生きています。

藤倉周平商業美術制作所では アナログ~デジタルと幅広く
イラストレーション、デザインを提案します。

2012-07-17

アンティーク・ミシンのデザインとリメイク家具

昔の足踏みミシンをご存じでしょうか?鉄製の脚のフレームに木製の天板と
ミシン本体が固定されているタイプです。

動力は足踏みペダルを踏むと革のベルトと
鉄製の回転部品がミシン本体に力を伝えて動作します。

ミシンを使わないときは、本体は天板の中に収納される仕組みになっていて
(天板にはヒンジ金具があり、折りたたむことが可)、収納された姿は
テーブル、家具としての機能を考えられてデザインされたような印象を受けます。
また、鉄の部品にあるブランド表記の鋳型成形などには、当時の物づくりへの
コダワリを感じることができます。

このような古いものを見たり、触れる機会があるときは、
時代を越えて存在するモノから学ぶことを大事にしようと思っています。
これは私のイラストレーションの制作において表現の幅を大きくする為に
大変役に立っています。

今回、私が、古いミシンの脚を利用してテーブルを作る為に保管している
二台の足踏みミシンがあり、その天板の部分を解体しました。

当面はリメイクテーブルを作っても置くスペースが無いので、
ミシンの両サイドにあった引き出しを利用して、仕事場の棚にしてみました。

細長い形の引き出しは珍しかったので、何か面白い使い方は出来ないかなと
考えながら、積み重ねてみた結果...

ミッドセンチュリー風!?に古いミシンの引き出し部分を使ったリメイク棚の完成!!
重ねただけじゃないかと言われそうですが、繋げたり、重ねたり、塗ったり、切ったり、
削ったりって 何かを作る為に必要な要素だなと思っています。

ちなみに藤倉周平商業美術制作所のテーブルなどは 私がDIYしています。

アンティークミシンを使ったリメイク家具は国内外でも ポピュラーなDIYのようです。
天板を張り替えて作るテーブルはカフェなどの店舗演出にも使えます。

藤倉周平商業美術制作所

2012-07-15

海外からやってきたシワシワの紙

海外から発送(アメリカから)された荷物の中に、
クッションとして入っていた紙がありました。

ナチュラル色の薄くて半透明のやわらかい紙には、
矢印、図形、数字、イラストや説明文が印刷されています。

よく見ると、それは洋服の型紙です。

型紙には、完成する服のサイズによって、違う線が
いっぱい印刷されているようです。
(※英語では型紙のことをPatternと言います。)

差出人の方は荷物を郵便局で梱包してもらった ということなので、

その郵便局のある町には、服を作る工場があって、
その工場で余った型紙を郵便局が荷物の梱包用のクッションとして使っている。

または、テーラーメイドの服を作る専門店がある町かもしれません。

私はそんな勝手な想像をしています。

たまたま、荷物のクッションとして使われていた海外の洋服の型紙、
このシワシワの紙が海を越えて私に知らない町の風景を想像させる、
その力ってなんだろうと考えました。

デザインは、何かを運んでいるのですね。

藤倉周平商業美術制作所

2012-07-09

イラストレーションで商品を演出する

広告やパンフレットなどの印刷物では
挿絵としてイラストレーション使いますが、
お店の商品の演出にも効果的な手法です。

雑貨や小物などの商品の演出としての
イラストレーションを使った例のご紹介です。

写真の例は、小さな木彫り・クラフト作品(かわいいタコです)
のディスプレイです。

背景にはミニカードのイラストレーションを 配置しています。
かわいい木彫りのタコに比べて イラストの内容はギャップがありますが、
これは、遊びの要素と洒落の演出です。

イラストレーションにできること

  • 商品の雰囲気を演出する
  • 説明する
  • 対話をする
  • ストーリーでお客さまを楽しませる etc..

私は、よくカフェや雑貨屋さんなどに 行くのですが、
その時は店内装飾や演出を じっくり研究します。

時々、お店に売られている商品よりも、 値札に描かれているイラスト
(たぶんお店の方の手描き)が 欲しいな、と思ってしまうことがあります。
こんなときは、やられたなぁ、上手い演出だなぁと思います。

そのような魅力的な演出で、お客さまが、つい足を止めてしまう。
そして、商品とお客さまがコミュニケーションする 場面を作るのです。

視覚的な演出は、少しの演出でも全体に大きな変化もたらします。
だからコダワリを持ってほしい。

藤倉周平商業美術制作所では、場面にあった演出を、
イラストレーションやデザインで提案してお店や商品の 魅力を伝えます。

詳しくは、藤倉周平商業美術制作所(WEBサイト)を ご覧下さい。

2012-07-06

情報をデザインすること

商品の値引率を掲載しただけの広告、印刷物、WEBの情報に
足りないものは何だろうか?

  • 行ってみたいなぁと思う、お店の紹介
  • 使ってみたいなぁと思う、サービス
  • 実際に商品を手にとってみたいと思う商品のイメージ写真
  • 他にも、デザイン、色、イラストなどの要素・・

「~してみたいなぁ」と思ってもらえる 内容と魅力が無ければ、
消費者にメッセージは届きません。

では、どうすればいいのか?

それは、情報をデザインするという考えを 持ってみることです。

WEB、紙という区別を無くし、 発信されるものは、すべて情報であり、
それをトータルにデザインすることを考えてみる。

情報というラベルの付いた大きな袋、
その中には コンテンツ(内容)という沢山の積み木が入っている、
そんなイメージです。

ときには、その積み木の個々の形や色まで 考えることが必要となる。

その積み木を使って、何を組み立てるか、 それをどう見せるか、
そこにアイデアを投入してみる。

情報という言葉は、あまりにも大きく漠然とした 表現かもしれませんが、
発信する情報の質に考える 、情報をデザインするということが、
さらに重要な時代 になったと感じます。

藤倉商業美術制作所では、トータルなデザイン を提案し、
あなたのメッセージを伝えます。

2012-07-01

制作過程で使う 『見えないものさし』

キャラクターデザイン、イラストレーション、デザインの制作過程についてのメモ。
(私の場合です。)

まず、ラフスケッチを紙に描いていきます。
プロジェクトのテーマに沿って、アイデアとなる絵を たくさん描きます。

この時点では線がいっぱいです。
まとまりの無い輪郭のイメージは暗号のようです。
この暗号、私以外の人が見ても、線がぐしゃぐしゃになった
イメージにしか見えないのかもしれません。

描くときは、見えないものさしを使います。
※この、見えないものさしは、お店では売っていません。

見えないものさしを使い、写実的なイメージから
デフォルメされたイメージへと幅を持たせて、何段階かに分けて描いたりします。

色々な種類の、見えないものさし:

  • 力強い----優しい
  • かわいい----かわいくない
  • まじめ----ふざけた
  • etc..
このような尺度をいっぱい考えてみます。

遊びの要素を取り入れて、 ふざけた絵を描いたりもします。

いつの間にか、白い紙のスペースは、多くのラフ案イメージで埋め尽くされています。
ラフ案を描いていると、おっ!!これは使えるかもというイメージが 何個か出てきます。
ビビッと来る、出会いのように・・

ラフ案を描いた紙が床に何枚も散乱する程の量を描いて、 やっと一個のビビッと来るイメージに出会えることもあれば、 2、3個のラフアイデアを描いて、コレだ!と思えるものが 描ける場合もあります。

以上が、制作過程において、私が重要だと感じている ことのひとつです。

そして、コレだなと感じたものを、選考し、お客さまに提案できる レベルまで仕上げて、プレゼンします。ここから先は、ビジネスでの コミュニケーションスキルなど他の要素も重要になるかと思います。

見えないものさしの入手方法:

色々な作品を見たり、触れたり、感じたり
色々なアイデアを聞いて、吸収したり
日常に散らばる気づきから、etc..